XPPen 液タブ Artist 12セカンド 豪華版 を Fedora で使用する
「XPPen 液タブ Artist 12セカンド 豪華版」を購入したので、設定してみた。

12インチ、FHD
付属の USB-C ケーブルのみで接続
付属のUSB-C ケーブルのみで接続出来るので、接続は簡単だ。

※ 専用のUSB-C ケーブルは豪華版のみに付属している。
libwacom が対応しているか知らべる
ココでは「Artist 12」はあるのだが、「Artist 12セカンド」は見付からなかった。
そこで認識しているかどうかを調べた。
$ libwacom-list-local-devices
/dev/input/event21 is a tablet but not supported by libwacom
/dev/input/event19 is a tablet but not supported by libwacom
devices:
- name: 'Intuos Pen & Touch Medium'
bus: 'usb'
vid: 0x056a
pid: 0x0303
nodes:
- /dev/input/event5: 'Wacom Intuos PT M Pad'
- /dev/input/event4: 'Wacom Intuos PT M Finger'
- /dev/input/event3: 'Wacom Intuos PT M Pen'
styli:
- id: 0xffffe
vid: 0x0000
name: 'General Pen Eraser'
type: 'general'
axes: ['x', 'y' , 'tilt', 'distance', 'pressure']
buttons: 2
is_eraser: 'true'
eraser_type: 'invert'
- id: 0xfffff
vid: 0x0000
name: 'General Pen'
type: 'general'
axes: ['x', 'y' , 'tilt', 'distance', 'pressure']
buttons: 2
erasers: [0xffffe]
すると、同時に接続している Wacom タブレットは認識しているが、XP Pen の液晶タブレットと思われるデバイスはサポート対象外になっている事が判明した。
しかし、「設定」>「グラフィックタブレット」を見ると、中途半端に対応している事が分かった。

設定としては、サブディスプレイ「UGD12″」にマッピングさせている。
ショートカットの割当部分が、Wacom タブレットの分しか出ていない。

ちなみにサブディスプレイとして認識されている。
①の12インチディスプレイ

仕方がないので、XP Pen の純正ドライバを入手してインストールした。
ドライバの入手
このページから、ドライバをダウンロードしてインストールする。
再起動
接続した状態でOSを再起動する。
設定
設定できるのは次の3画面だけである。
ショートカットの設定
Krita 用に設定した。

スタイラス設定
「ボタン1」と「ボタン2」が逆になっていた。
しかも筆圧が libwacom と干渉してしまったので、libwacom 側の設定は「柔らかい」に設定した。


動作確認
「視差」は気にならないレベルで、入抜きも問題なかった。若干赤みが強い気がするが問題無いレベルだった。

感想
以前は Linux と言えば Wacom タブレット一択だったのだが、XP Pen はドライバも提供されているので、安心して使える印象だった。
しかし libwacom が中途半端な対応をしているセイで、両方で設定を行う必要があるのが残念だった。
libwacom は mutter などが依存ファイルとしている都合上、アンインストールを行うことは出来ないので、注意が必要だ。
libwacom には早く完全対応してもらいたい。(2025/08/08)