Dovecot を MariaDB と使用する

永らく DBMail を使用してきましたが、DBMail は速度も遅く、問題が発生した時の復旧が大変などの苦労も多く、Fedora23 を最後にパッケージリストから外れてしまいました。

従って、今回は Dovecot へ移行する事に気付いた点などを記事にしたいと思います。

※ ここで利用するのはバーチャルユーザーでの運用方法です。
※ メールでのバーチャルユーザーとは、対象サーバー自体にアカウントを持たないユーザーの事で、殆どのメールサーバーはバーチャルユーザー形式で運用されています。

Dovecot と SQL ドライバのインストール

 

Dovecot で必要な DB 項目

コチラのサイトが参考になります。

項目説明
userid userid@domain の userid 。 半角英数字などで構成される。
domain userid@domain の domain 。 当然、実在するアドレスである必要がある。
password PLAIN もしくは暗号化した文字列を格納する。 暗号化する場合では64文字では少なすぎる。
home バーチャルメールを格納する事になる場所。 今回は自前で生成するので使用しない。
uid Linux のユーザーID番号。  今回は自前で生成するので使用しない。
gid Linux のグループID番号。  今回は自前で生成するので使用しない。

従って、今回は次のように作成した。

※ 必要に応じて項目を変更して下さい。

ホームディレクトリの作成

『/etc/passwd』の『vmail』をログインできないように設定
※ ファイルを編集して下さい。

※ これでユーザー名(vmail)、uid(10000)、グループ名(vmail)、gid(10000)のユーザー作成が完了した。

SELinux の設定

10-auth.conf の編集

『/etc/dovecot/conf.d/10-auth.conf』を編集する。

※ どの値を設定するかはコチラのサイトが参考になります。

※ 今回は SQL 認証のみ使用しますので『!include』の項目は『!include auth-sql.conf.ext』のみを残し他は全てコメントアウトして下さい。

auth-sql.conf.ext の編集

『/etc/dovecot/conf.d/auth-sql.conf.ext』を編集する。

※ ここで使用する『driver』は『sql』を指定して下さい。(mysql は指定しないで下さい。)

dovecot-mysql.conf.ext を編集する

『/etc/dovecot/dovecot-mysql.conf.ext』を編集する。

※ 詳しくはコチラのサイトが参考になります。

※ 必要に応じて項目を変更して下さい。

パスワードを暗号化する場合は、先ず DB の『users.password』の項目が暗号化されている必要があります。この場合は、このページが参考になります。また、『default_pass_scheme』は『PLAIN』ではなく、コチラのサイトを参考にして指定して下さい。

10-mail.conf を編集する

『/etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf』を編集する。

※ この作業はもしかしたら必要ないかも知れませんが、念の為に行います。
コチラのサイトが参考になります。

dovecot.conf を編集する

『/etc/dovecot/dovecot.conf』を編集する。

※ ポートをオープンする為の作業です。

Postfix との連携の為に 10-master.conf を編集する

『/etc/dovecot/conf.d/10-master.conf』を編集する。

『/etc/postfix/main.cf』を編集する。

※ この作業は Postfix と連携する場合のみ必要な作業です。
※ LMTP の連携はコチラのサイトが参考になります。
※ SASL の連携はコチラのサイトが参考になります。

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